卒業確定、放送大学個人ページ公開




前回の記事で取り上げた在学中の放送大学。上の写真は先月末に郵送されてきた「卒業見込」に関する書面とその封筒。放送大学はそれこそ「全国区」の大学ですが、本部所在地は千葉。東京ではないんですよね。さてさて、先週 20 日に学期末試験の結果発表があり、無事卒業確定となりました。来月末日付の卒業を記念して今日は放送大学仕様の個人ページを公開しようと思います。いろいろな情報が詰まっていて、学生個々人がいつでもアクセス可能な「マイページ」は、もちろん当事者以外が見ることはできないオンライン上のシステムです。 




上の画像は「履修成績照会」というページで、学生種別や所属コース、登録している学習センター名や修得単位数等々が載っています。黄色で伏せてあるところは私の本名と学生番号。このページの下のほうには次の画像の「科目一覧」が続き、自分が履修した科目名や中間試験に当たる通信指導の合否などを見ることができます。今学期は4科目を履修して通信指導は全部合格。単位認定試験を受ける資格の有無がその右にあり、すべて「有」になっています。
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スクショは粗いですね。画像のオレンジの囲みの中央に科目名がありますが、上から順に「精神看護学」「老年看護学」「精神疾患とその治療」「今日のメンタルヘルス」。ところでつくづく「世の中知らないことばかりだな」と思うんですね。自分が好きだ得意だ本もよく読んでいる、そういう分野以外の勉強をしたときに。今学期がまさにそうでした。畑違いの科目ばかりを取ってみたんですよね。心意気はいいとして、いざ教科書を開くと本当に知らないことばかりで、怖ろしいぐらい知らずにきたな、知らずにいるなと自覚した次第です。そんな「これまで知らなかったことを知ることができた」という実際的な会得がある一方で、もう一つ重要なのは自分の無知さ加減を思い知ることで、簡単に言うと謙虚になっていく、少し捻って言えば口が重くなっていく、そうした変化がもたらされる経験を得るという点なんですね。


自分がよく理解していない事柄や人物などに関して簡単に口を開いてしまう愚かさや足りていなさが抑え込まれていくというんですかね。近頃は有名人でも一般人でも、やたらと議論めいたり人を批判したり、当たり前のような顔で叩いたり非難をしたりしますけれど、そういうことをしないタイプの人間に薄紙一枚また一枚、変わっていくんですよね、あれこれ学んでいるうちに。繰り返しになりますが、今どきは相手が誰であっても自分自身がどこの馬の骨であってもですね(笑)パパンと簡単に物を言ってしまう、それをやってしまいますね。今の社会の「猫も杓子もオシャベリ病」な状態、これはかなり症状が重くて問題があるなと私は感じているんですがいかがでしょうか。


誰もがしゃべりたがっている、いつでもどこでもしゃべろうとする、しゃべってしまう。自分のことも簡単に晒す、他人のことも簡単に語る、物事についても簡単に述べてしまう、結論づける。酷いときには顔色を変えて身振り手振りまで付いてくる。気色の悪い高揚感が放たれていて興奮状態、熱烈なんですよね。一つ言うなら「あなたのその一連のお喋りは誰かを幸せにでもするんですかね?」― そして返ってくる言葉を想像しますと「その指摘は的外れですよ。今は誰かの幸不幸を議論しているわけではありません」― そして私が返す言葉は「同じ時代に同じ社会であなたも私も他の誰もが生きている以上、自身の発言一つが他者の幸不幸に影響を及ぼすこともありうるのだということを常に意識している知性と成熟を横に置いている場合、その発言は根源的に不要無用です。ハイおしまい」そんな感じですかね。


話が逸れましたが「自分は物事も人間のこともよくわかっていない、知ってはいないのだ」と自覚する手立てとして何かを学ぶ、門を叩いてみるという道も一つあるということですね。そして知らないということを知らずにいた「以前の自分」と、知らないのだということを知った「現在の自分」が「以後の自分」へと進んでいく道のりの長さが貴重だとも思います。さあ、それでは最後の画像にまいりましょう。期末試験の成績も公開です。



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画像左のオレンジの囲み内に「丸付きのA」が4つありますが、これは試験の結果が 90 点以上であった場合の評語。ちなみに 80 点~89 点なら「丸の付いていないA」上から5番目にあります。先学期の履修科目ですね。そして 70 点~79 点は「B」、60 点~69 点は「C」、このいずれかであれば単位認定試験は合格、晴れて単位修得という運びです。さて、いよいよこれで3年間の学生生活もおしまいとなるわけですが、これから卒業証書・学位記が発行され自宅に郵送されてくるはずですので楽しみに待つことにしたいと思います。


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