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フリーランスという選択

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Photo by Lubo Minar on Unsplash 記事のタイトルを考えたときに「フリーランスという生き方」という安直なフレーズが浮かんだものの、すぐに却下したのは偉そうだなと思ったからです。だいたい生き方などというものは、実際語りきれるのかという疑問もにわかに生じましたのでね。その昔「オレ流」というのがありました。当時プロ野球選手だったある有名人から発生した言葉ですが、これなども穴があったらこちらのほうが入りたくなるぐらいに気恥ずかしい。ところが最近になって、今春から配信を開始したというこの方の動画サイト名に、懐かしくも再び「オレ流」の文字が躍っているのを目にしてしまいました。ただ単に相性が悪いのでしょう。女とはいえ江戸っ子の私からしますと、いい歳をした大の男がベラベラベラベラいつまで経っても「オレ語り」を展開するのは、美しい男らしさと遠く離れて整合しないように思われます。 ご覧の通りタイトルは「選択」という言葉に落としましたが、これは自分にとって実際にも選択であったことが大きいですね。在宅校正者としてかれこれ10余年、会社勤めという主流の働き方に終止符を打って以降、短くはない時間が経過しました。行きも帰りも満員の電車で疲弊するのが日課の一つという、ごく一般的な社会人の在りようとは無縁の暮らしです。タイムカードもなければ、給湯室で上司の悪口に花を咲かせることもなく、アフターファイブでまずい酒を吞まされることもなければ、銀座のコリドー街でちゃらい男に引っかけられることもないレモンのように爽やかな日々。 目を奪われるような種々の煌めきからは遠い半面、目に障って仕方がないガラクタのような人間やろくでもない出来事に煩わされることも大方ないと言ってよい「まるでここは小宇宙」のごとく単独の、しかし自身の居場所を確かに捉えることができる時空間。たとえ小さくともまとまり、自らの制御と掌握が利く日常が、いいか悪いかを別とする現在のライフスタイルです。そんな暮らしぶりにご関心を寄せる方々には、今回の記事も何かしらお役立ていただくことができるのかもしれません。   ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、いまだ世界は平常の暮らしを取り戻しきれてはおらず、さらにはロシアによるウクライナ侵攻等も重なり、ますます先が見通せない状況に陥っています。そうし

エルヴィス・プレスリー没後45周年~2022

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Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash エルヴィスと聞いて思い出される一人が元首相の小泉純一郎さん。 熱烈なファンとして知られていますね。 政界引退後は精力的に原発反対の声を上げ続けています。 2014年の東京都知事選挙に出馬した同じく元首相の細川護熙さんとも足並みを揃え、 その後も長く継続してこられましたが今年に入り、講演会活動については高齢を理由に終了する旨を表明されました。 様々な見方をされる人ですが、少なくとも一点、金銭に綺麗な政治家であったことは高く評価しています。 彼と同じく私もエルヴィスのファンですが「好きな曲」を示すのは大変に難しい。 ビートルズにも同じことが言えますが、どの曲をとっても彼もしくは彼らの一部であるにすぎません。 一介のファンによる「私が選ぶベストテン」といった卑小な試みはなかなかうまくいかない、やりにくいものです。 百歩譲って「今の今、よく聴いているのはこの曲だ、このアルバムだ」といった提示の仕方が精一杯ですね。 下の動画は最近よく聴いている〈Always On My Mind〉— アメリカという国の偉大さは「エルヴィスを生み出した」それ一つをとっても認めざるを得ない、 それほどまでに唸らせる名曲として挙げたい1曲です。 聴く者が女であれ男であれ、心に深く沁み渡る何かが湧き起こりはしないでしょうか。 次に〈If I Can Dream〉— キング牧師ことマーティン・ルーサー・キング・ジュニア暗殺を受け、事件発生から2か月後にレコーディングされた、 エルヴィスによる「アンサー・ソング」と言われる曲です。何に対するアンサーか。 キング牧師のあまりにも有名な演説、ご存じの通り〈I Have a Dream〉への応答です。 皮膚の色の差異によって生起する問題が、21世紀現代においても解消されないアメリカの暗部について、 考えを巡らさずにはいられない1曲である一方、アメリカという超大国の「一流」なるもの「スター」なるものが、 日本のそれとはかけ離れて異なり、話にならない高い次元に在ることを突き付けられもします。 1977年8月16日、42歳の若さでこの世を去ったエルヴィスですが、 彼の死を悼むアメリカ国民の当時の様子を次の動画で垣間見ることができます。 神に愛でられたかのような類い稀な才能と、多くの人々に深く愛

総理と「わたし」の無関係な関係を笑う

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こんにちは、お久しぶりです。 3月は仕事が忙しく、そのうちそのうちと思いながら4月になだれ込み、 もうじきもうじきと思っていたら5月も変わらず6月も同様。 やっと緩くなってきたなと思った頃には早いもので7月ですか。 休止していた校正&校閲キャリア相談を再開しますので、何かありましたらどうぞ。 〈CONTACT〉に記載のメールアドレスまでご送信ください。 また休止以前、すでにメールでのやり取りを終えている方々の中には、 その続きがあるという方もいらっしゃるかもしれません。 申し訳なかったですね。いつでも気軽にご連絡をくださればと思います。 さてさて。 英語のブラッシュアップで一定期間オーストラリアに渡ることも時々考えはするのですが、 今どきジャパンの総体的低所得状況が彼の地とかけ離れてあまりにも不整合、 加えて円安も更に進むのではないかというダメ押しに見舞われ、容易にいきそうもない部分は無視できません。 学生さんの海外留学というのも、いっそう難しいものになっているのではないでしょうか。 ところで先般の日本国内閣総理大臣発「インヴェスト・イン・キシダ」― これには大笑いしましたね。 これほど先行き不透明な問題山積ジャパンに身を置きながら大笑いですよ。 精一杯な感じの日本語読みも耳について離れず、うっとうしい限りです。 「お前さんに投資?」 「誰が?」 最低賃金全国平均が1000円にすら到達していないダダ下がりの国のトップにどこの物好きが投資するんです? 一体全体どうしたらそこまでズレまくることができるのでしょうか。 それとも「いよいよ途上国並みに成り下がるのも時間の問題かジャパン」と見る私のほうがズレまくりなのでしょうか。 「はい、そこで」と政治に物を言うのもよいのですが、鏡に映る自分自身への物言いは一つとしてないでしょうか。 私の場合、仕事が最優先ですが、時間の許す限り新たな学びに取り組んでいます。 足りていないこと、よく知りたい、理解したいと思うことが多いものですからね。 同時に、それらが生活の糧の一部となるだけの能力と化すレベルに達することを常に意識し目指しています。 そうです。 出来損ないの不確実な政治に文句を垂れるいっぽうの偏りを遠ざけ、 可愛いくて仕方がない自分への投資を自ら着実に積み上げる日々の効果は絶大と考えており、 これは自身の経験からも確信を持って言