いつか小学理科の仕事ができるかもしれない

 



これ以上低いレベルはこの世に存在しないところまで遡り、理科を学び直すことになりました。先日の記事で触れたように、一度卒業して再入学した放送大学で理系科目の先取り学習に取り組んでいたのですが「それ以前の問題でしょう?」と知識不足も甚だしいことが判明したからです。知識不足という言葉も上品すぎるかもしれません。知識がほとんどないですね(笑)「頑張ります!よろしくお願いします!」と元気よく言ってしまうほうが、かえってさっぱりする感じです。うーっ!😆


高校の地学や生物も無理、中学の理科も無理、いったいどこまで遡れば基礎固めの勉強ができるのだろうかとネットで調べてみました。すると最大で(笑)小学3年生のレベルまで遡れることが分かったのです。「そーなんだ!小3レベルならなんとかいけるかも!」――気持ちが一気に上向きになりました。いい学習書はないかとキーボードをパパパン、タタタン、軽快に叩きましたよ。もう気が大きくなっていますからね。パパパパパ、タタタタタ・・・。〈単純は力なり〉のひと言です😊


いやー、風が吹いていますね。簡単に見つかりましたよ。「あったあった、イェーイ!」――すでに勝ったような気分です。上の画像がその本で版元は学研プラス。今の自分にすごく合いそうな教材です。「これならいける!きっといける!」――ひとすじの光がサーッと差し込む感じですかね。その明るさでテラテラ照らされる感じですかね。「あーよかった!〈叩けよさらば開かれん〉だね!」――50代になっても小学生の子どもが教わることをズンズン学べるこの自由、いいですよねー🌈




カバーだけでなく、中身もマンガがいっぱいです。ふ~ん、仕事で見るマンガと好きで見るマンガは違いますね。登場人物は小4の男の子でこの本の主役の「はじめ」くん、理科準備室に住みついているというカッパの名前が「りかっぱ」ちゃん(あーあ、いい意味で力が抜けていくね・笑)そのほかクラスメートで勉強ができる「まり」ちゃんのあだ名は「ミスサイエンス」ということで、とっても賑やかです。紙面から明るい声が飛んでくる感じですよ。「頑張るあなたの味方だからねっ!」――耳、大丈夫かな。「どうもサンキュー心強いです」😂


学習参考書や問題集の仕事は以前から断トツで英語物が多く、理系は未経験なんですよね。それにこれほどマンガが全開している教材も扱ったことがありません。小学校中学年・高学年向けの英語学習書やドリル等の教材などは、イラストや挿絵の範囲ですからかなり様子が異なります・・・😮




漢字という漢字にすべて振り仮名がついています。最初に目にしたときは衝撃でした。小学生の頃ってこんなだったかな? もう大昔のことで思い出せませんが、なんだかすごいものを見たという感じでしたね。子どもはこんなふうにして読んでいるのか・・・。うーん、何と言えばよいのか〈発達〉ですとか〈成長〉ですとか〈進歩〉ですとか、そんな熟字がポコポコ頭に浮かんできました😶


こうしてマンガの助けを借りながら早速学び始めているところです。各レッスンの末尾には「力だめし」と題してテストのページも設けられており、分かったつもりになったあとで(笑)いざテストに取り掛かります。直前には「よし、アウトプットで定着を図るぞ!」という前向きな気持ちと「できなかったらさすがに落ち込むかも」という縮こまった気持ちが混ざり合います💦




レッスン1のテストは全問正解でした。「あ、大丈夫か」と少々安心。いたって私的な必要性から手を出した〈仕事以外〉のことですが〈勉強8:仕事2〉ぐらいの割合で紙面を眺めている部分もありますね。「注意しないといけないのはこういう所もだなぁ」などと、疑似作業上のインプットがおのずと重なっていきます。「熱心」と言えば美しいのですが、なんでもすぐに調べて確実にしないと気が済まない癖があることなども総合すると、キツめの職業病に侵されている気がしてなりません😑


マンガと説明文の整合性はもちろんのこと、吹き出しの配置や引き出し線の起点、用語の正誤に表記統一、それから学習書につきものの1,2,3,や ⑴、⑵、⑶、ア、イ、ウ、のインデントや書体のほか、解答欄のスペースや定型句、色や線やアイコン等々、いろいろな箇所に目がいって面白味さえ感じます。好きで始めた個人的な勉強ですが、その延長線上に「いつか小学理科の仕事ができるかもしれない」という〈副産物〉も出現し、思わず口元がほころんでしまうこのごろです😉



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「好きなことが得意分野になる校閲の仕事」(2023年4月17日投稿)



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