投稿

最新記事

確定申告、今年は振込が遅かった還付金

イメージ
確定申告書は毎年のこと、1月末から2月の第1週前半に郵送。およそ3週間と数日で還付金が振り込まれるのが常だったのですが、今年は例外的に遅かったですね。4週を過ぎ5週を経て、ようやく指定の口座に振り込まれました。 自民党議員による一連の裏金問題で税務署内がガタついていることは、テレビのニュースでも報じられていたぐらいですから、今年は振込まで時間がかかるかもしれないと予想しており、実際そのとおりになりました。 窓口でのクレーム、電話でのクレーム、われわれ一般の納税者が「カネに汚いにも程がある」多くの政治家のやり口に激怒し、その矛先が税務署内で仕事をする人々に向けられたわけですね。 その対応に時間と気力と体力が削がれる分、例年どおりに処理が進まない厄介な状況に彼らが見舞われたことの煽りをくったとも言えるでしょう。しかし世耕はいつ見ても不快ですねえ・・・レベルが高いんだよなーこいつは(笑) 自分は年末年始を含み、時間の余裕がほぼありませんでした。細かな細かな1円単位の確定申告事務を進めつつ、デスクの片側には仕事が満載、サイドデスクにも満載、引き出しの中にも詰まっているという状況でしたから、税務署員向け「怒り爆発の苦情電話いざ発信」は物理的にまず無理でした。 ただ、それにもまして苦情を入れなかったのは「怒る相手は別の場所にいる」という事実が大きかったせいですね。それをやるなら筆頭は首相官邸、僅差で2位につけるのは自民党本部だと思います。 今どき電話はどうなっているんでしょうか。分かりませんが「ご意見募集」ページはすぐに見つかりました。このフォームからの送信以外に文句をつける手段はないのでしょうか。 首相官邸( https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html ) 昔は電話をかけられたんですけれどもね。今も可能であるなら「代表電話にガンガンかけろ」(笑)「つながらなくても諦めるな」(笑)「受話器とるまでかけ続けろ」(笑)というところですか。声を大にして言いたいですね。電話がOKで時間さえあれば今回は間違いなくやってました。 自分のように所得税を先取りされている人間とは異なり、これから所得税を納める立場にある人々にとっては、せっかく仕上げた細かな細かな申告書等関係書類に窓口で突っ込みを入れられたり、問い合わせの電話に対してぞんざい

現X再開、実務に活きるSNSと新聞利用

イメージ
https://twitter.com/nagayama_x Twitterをやめたのは2022年の秋。当時はイーロン・マスク氏が出現する前でXではなかった 。 アカウントも削除で本当にやめていたので新たに登録。以前は「だるま子」と名乗っていたのだが👇 今度は本名全開👆 小林旭さんのヒット曲「昔の名前で出ています」を借りれば「本名あわせて出ています」 私の世代は御本家より片岡鶴太郎さんのモノマネのほうがきてしまいますが、旭さんはスターらしくていいですね。これが「昭和」よ👇 T witterのアカウントを削除して1年半ほど経っていたのだが、なかには覚えてくれていた人もいて面白い。会ったこともない他人同士なのにですよ。 多分にそれは「だるま子」という変な名前のインパクトが強かったのと、「だるま」そのものの赤いアイコンが 記憶に残りやすいものだったせいかと想像。 数日前に再開して実感したのは早くも「SNSってやっぱりめんどくさい」😆 先日記事にしたアドセンス合格 を機に「SNSも1個 やっとくか」と、はっきり言ってノリは悪くて気も重かった。 で、実際始めて「まー、こーなんだよねー、知ってるー、そーそー、分かってるー、ねー、分かってたわよー」って感じ。 「ほんと分かってたとおりめんどくさい」😆💥 ただ、ダイレクト・メッセージ(DM)を使うぐらいに親しくやり取りをするようになっていた数名の人たちとの「再会」は素直に嬉しかった。 人と人は「時間」じゃないんだな・・・しんみり。 あとね、思いも寄らない、知らないことが「すとーん」と目に入ってくるのがいいんですよね。自分なんて「こんなもん」てぐらい、本来誰でも大したものではないんですよ。 で、そういう小さい自分の小さい脳に仕込まれてることなんてたかだかで、これ誰でも同じじゃないですか。でかい口を叩いてますかね、はい。 例えば営業でフォローしてくる企業が提供しているサービスを知って「そんなのあるのか・・・」と興味をそそられるものが実際にある。 この短い間にもありましてね。それは自分が探してもいない、どだい知らずに過ごしているのに「すとーん」と飛んできてくれる、そういう利点がTwitter(現X)にはあると思います。 これは「新聞」にも通じるもので、ネットでしかニュースを読まない人、正確に言えば自分の興味・関心があるニュース

💖祝💖 Googleアドセンス一発合格体験記

イメージ
画像:Google AdSense( https://adsense.google.com/intl/ja_jp/start/ )   泣く子も黙る天下のグーグル先生のアドセンス審査に一発合格、めでたく承認されましたよ。ウェブサイトに自動で広告が表示され、閲覧者によるクリック型報酬でサイト管理者が収益を得られる仕組みとのこと。Google社が提供しているサービスのひとつです。 (※3月17日の投稿時点ではそう解釈していましたが、今年に入り Google社は、従来のクリック型報酬から主にインプレッション型報酬へと既に移行していたことを後日4月1日に知りました。以下の記述は一切修正しませんが、重要な点で筆者の誤解がありましたことをお伝えいたします。) 審査・承認にあたり重視されるのは、上の画像中央にもあるように「サイトのコンテンツが第一」ということで分かりやすい。考えると当たり前かもしれませんよね。「ふ~ん、内容・中身が重要なんだ・・・」―― で申請したら、 さらっと受かっちゃいましたよ😄 本日は「 承認率4%?の低さで Google社の審査は厳しい説」が根強い アドセンスの一発合格体験記です。 ブログやろうかなとか、アドセンスって何かなとか、審査ずっと落ち続けてるとか、そういう方々に少しでも参考になればと思います 。 しかし、天下のグーグル先生がそうと公表したわけではない、アドセンスヘルプフォーラムで Top Contributor(日本でいうとエキスパート?)が以前、2016年に通常のアドセンスまたは〈Blogger〉ホスト型アドセンスを申請したアカウントのうち90%以上が非承認となり 、翌2017年にいたっては96%以上が非承認になっていると述べたことから、要するに「合格できる人は4%しかいない」という説が居残っちゃってる印象。グーグル先生ご自身による数値の公表は昔からずっと為されていないようですからね。 ちなみにこのサイトは〈Blogger〉を利用しています →  https://sylviekb.blogspot.com 。この世界のことは大して分かっていないのですが、ここひと月ぐらい「収益ってなに?」と気にかかるようになっていました。自分の管理ページの中に「収益」という項目があって、そこを押すと「ADSENSEアカウントを作成」というオレンジ色のボタンがあ

小説の校閲をやらない校閲者もいる ~ マイケル・サンデル大先生をお手本に『これからの「お金」の話をしよう ―― ずっと生き延びるための校正料金』

イメージ
画像:Harvard University( https://scholar.harvard.edu/sandel/photos ) 校閲イコール小説だなんて思いもしていないのは、当の校閲者ぐらいでしょうかね。「小説の校閲をやらない校閲者もいる」―― これは私自身がそうなんですよ。自慢話ではありませんけどね(笑)逆に自慢できない話ではないかと思いますが、 ただひと口に校閲といいましても、書籍というのは皆さんもご存じのとおり、いろいろなものがあると申し上げたいわけです。 小説の仕事を請けない理由は好きじゃないからで、出版社にもそう伝えてあります。ですから小説の依頼は来ません。ゼロです。出版社の社員の方々を相手に「小説は好きじゃないからやらない」などと発言すると、どんな言葉が返ってくると思いますか。「分かりました」で簡単に終わりです(笑)そんな口をきいたところで驚かれはしませんし、ドン引きなどもされません。大丈夫です。 あ、そういえば昔、もう十数年前ですが、某出版社の編集者兼採用担当で1名いましたね。「え~? だってさ~、校閲やりたいんでしょ~? 校正の人ってフツー小説やりたがるもんじゃないの~?」――この口のきき方ね。ぶっ飛ばされてえのかてめえ。笑って言ってましたよ、禿げたおっさんが。こちらも笑みを浮かべつつ「肝心なことをお尋ねしますが、御社の文字単価はおいくらですか?」と返しますと「34銭。ま、スタートはね!」とのこと。有名な出版社ですけれどもね。ここは大きな注意点ですが、立派な社名と校正料金が比例しないのは未だに珍しいことではありません。 昨今でいえば〈やりがい搾取〉のいい見本です。「馬鹿かこいつ」のひと言でしたね。「それですと食ってけないなら自殺でもしろって安値ですよ」と返しますと「アナタ面白いこと言う人だねえ~、その意気だよ!」――こいつはほんとに馬鹿だったというお話なんです。続きがまた驚きでしてね。「これさ~、いま持ってきてるんだけどやらない?」――大きな紙袋からゲラを取り出して見せるんですね。「英語いっぱい出てくんだよね~、やりがいあるでしょ!」――馬鹿は死ななきゃ治らないんですよ皆さん。〈 馬の鼻先に人参ぶら下げろ作戦〉の実例です。 出版業界の面積デカすぎる暗部がここなんですよ。多くが今も変わらない。大問題だと思いますね。いつまでもそんなことでは能力があ

校閲の仕事をしていて「いい気分」になったこと

イメージ
  校閲のお礼にと著者の男性から老舗和菓子店の箱詰め最中を頂いたことがある。 校閲者が校閲を行うのは当たり前ですが「いやいやそんな、お礼なんてとんでもない。当然のことをしたまでですよ」とは思わなかったですね。私はそこまで 生意気な人間ではないんですよ、実はね(笑)  へえ~。  こんな人もいるんだな~。  ずいぶんきちんとした人だな~。  こういうことができる人っていいよね~。  感謝する気持ちがまず素敵でしょ~。  それを行動で示せるのがまた素敵でしょ~。  ストレートでいいよね~。  しかも「女性に」よ~。  高倉健みたいだよね~。  世の中こんな男性ばかりだったら毎日笑ってられるよね~。    実際に健さんだったらどんな感じなのでしょうか。  「気持ちばかりですが、よかったら召し上がってください」       ・・・・・・(空気)  「それじゃ、お元気で。失礼します」    ・・・・・・(空気)  (おしまい)    で、箱詰め最中をスッと置いてサッと行く。ダラダラそこにいないで立ち去る。これが男だね。いつまでも突っ立ってたり、引き止めようとして話しだしたりしなーい。連絡先を聞きだそうなんてもってのほかほーか。「高倉健」というのはだから手が届かない、難しいものだろうとは思うけどね。 私は出版社の編集部や校閲部の社員に直接リクエストするんですよ。「高倉健の企画があったら私に任せてほしい」―― だいたいどう答えると思います?――「そうなんですか!ファンなんですか!了解です!ありがとうございます!」――すごい簡単(笑)――芸能関係では他に西城秀樹も言ってあります。 100パーセント仕事の話ですから、こういう積極性は歓迎されるのでしょうね。「そんな口は今まできいたことがない」という人は一度やってみてください。 世の中いろいろな仕事があって、そのうちのひとつ、校閲職にも当然言えることですが、長く大真面目にやっていますとね、そんなふうに美味しい箱詰め最中がいきなり眼の前に現れる、思いも寄らない出来事がある日、空からストンと降ってくることもあるわけです。実務経験5年未満の人は、しぶとく仕事を続けていってください。しぶとさは能力であり武器でもある。おまけにフリーなら定年無し、それこそ死ぬまでやっていられる「貧困大国カネ無しジャパン」においては大きな強みともなり得るのですから、

JOHN & YOKO

イメージ
  今年もブログをご覧いただきありがとうございました。 メールでお問い合わせをくださった方々にも御礼申し上げます。 本年最後の投稿は歌を一曲選びました。 世界には今も「ジョン&ヨーコ」が必要なようです。 良いクリスマスをお過ごしください。 また来年お会いしましょう。 *****

実務経験四半世紀でも「できない」ことはいろいろある

イメージ
  紙でしか仕事をやらないんですよね。紙でしかできないと言い換えることもできます(笑) 昨今はいろいろやり方があるようですが、今後も紙以外はやる気がないですね。時代にマッチするとかしないとか、何につけ考えないタイプです。 だいたい時代がどうだからこうだからと言われたところで、ヒトは生身。一から十までAからZまで、いちいちいちいち合わせてられなくないですか 。 実務経験もあと1年半ほどで通算四半世紀になりますが、だからといって何でもできるわけではもちろんありません。ジャンルでいえば医学書などもずっとできないままですし、これからもできないままでしょう。校閲が無理ですよ。やる気も全然湧いてこないですね。 むかしむかし校正会社にいた頃、医学書ばかり単独で請けている女性がいて、会社の指示でヘルプに入ったことがあります。ですから経験したことがあるにはあるんですが、分からないことが多すぎて質問ばかりになりました。ヘルプになっていなかったですね。逆に彼女の足を引っ張って大迷惑なだけじゃないかと思いつつやっていました。学校ではない、あくまで仕事なわけですから、なんだか役に立っていなさすぎて「恐縮大会」って感じでしたね。 それでも彼女は親切に、よく教えてくれました。「独立、在宅、独り仕事」もいいですが、校正会社に属して働くことの利点はこういうところにあると思います。仕事と直接には関係のない話もいろいろ聞かせてくれたりして、いい経験になりました。今振り返ると仲間の出現というか、彼女にとってはそんな新しい存在が新鮮で、喜びのように感じられたのかもしれません。一人で充分やれるけれども、二人以上で組んでやる仕事もオーケーだし、教えることも苦ではない。それはそれで別種の楽しさ、面白味があるという受け止め方ができる人だったのかなと思います。 そんな貴重な機会に恵まれたにもかかわらず、私がそのとき学び得たのは「医学書は絶対無理だ」と自覚したことぐらいでした(笑) ただ、 「これの校閲ができるのは、キャリアとして完全にパワーだなあ・・・」とは思いましたよね。やれる人が少ない分野は存在価値が高いうえに、働き方さえ外さなければ報酬も高くていいですね。 超高齢社会の日本、世界に誇る長寿の国においては、需要も右肩上がりなのではないでしょうか。「紙でしかやらない」とか言っていないで(笑)機器に強い人や自信のある

パレスチナ刺繡の美しさに驚嘆する

イメージ
先日の投稿の続き。 オンラインストア「 タトリーズ 」で注文した品が届いた。 記事のタイトルどおり、その美しさに驚嘆した。 パレスチナ刺繡を取り上げた本は洋書と合わせても少ないようだ。 簡単に手に入った一冊が下の画像の和書。 山縣良子『クロス・ステッチの世界 パレスチナ刺繍』増補・改訂版、駱駝舎、2022年。 解説が半分で、もう半分は様々なモチーフの写真が載っている。 それから下はユネスコの動画。 とてもいい映像で、見つけられてよかった。 いつかパレスチナに行って、刺繡が施された品々をたくさん見たいと思っている。 *****

パレスチナの伝統工芸品を買う

イメージ
タトリーズ公式ホームページ( https://shop.ccp-ngo.jp/ ) タトリーズというオンラインストアがある。 パレスチナの伝統工芸品を販売している。 ランチョンマットをひとつ注文した。 運営母体は 認定NPO法人パレスチナ子どものキャンペーン 。 購入金額の4分の1程度が現地製作者の収入に、残りは団体の活動費に充てられる。 タトリーズはアラビア語で「刺繡」を意味するのだそうだ。 パレスチナ刺繡はユネスコ無形文化遺産に登録されている。 今回注文した上の画像のランチョンマット。 レバノンの難民キャンプで暮らすパレスチナ人女性による手刺繍が一面に施されている。 精緻で綺麗。 趣味のストーンペインティングでこの色合いに似せた石を制作しようと思っている。 その石をいつか現地の女性に手渡せたら幸せだ。 *****

夏の終わりにいやでも明るくなるサザン

イメージ
どこかで聞いた「音楽って苦し紛れにやるもんじゃないんでね」という桑田佳祐さんの言葉は印象的でした。シンプルですがストレート。頭のいい人だなと思います。 サービス精神が旺盛などと評価される彼でもありますが、いやいやそうではなくて、ただただ好きでこうしている、そういう音楽人ではないか。どう見ても彼自身がとにかく楽しそうですのでね。 映像は1980年のもので、いわゆるロン毛。白いTシャツにデニムの短パン、短めの白いソックス。振り付けとは言えないような振り付けも、なんだか精一杯で元気がよくて健康的。淀みも含みもなく突き抜けて力強く爽快で微笑ましい限りです。 この動画は 桑田さんの「ダサかっこよさ」が炸裂していて好きなんですよね。デビューして数年足らずの頃ですが、とにかくリズム感が良く歌がうまい。「コミックバンド」と揶揄するばかりだった時期のメディアは遅れていましたね。この才能についていけなかったのでしょう。 歌詞といい曲といい、演奏といいパフォーマンスといい、それからこの声ですよね。すでにでき上がっている。世に出るべくして出た人だなと思います。動画のなかで、ときどきちょこっと映る原由子さんが、これまた美しくてとても素敵です。 *****  

商業印刷物と英語力、報酬の高い校正会社を薦める理由

イメージ
起床時間は午前4時、朝勉強は8時まで。目下のところは英文法、次いで英語関連の和書を読む。英文法は数年に一度の周期で画像の洋書「English Grammar in Use」に立ち戻る。第2版(写真左)を長く使っていたが、今では第5版(同右)が出ていることを知ったのがつい最近。気分一新で今月に入り最新版を購入した。表紙の明るいブルーが気に入っている。 不変の「見開き1単元」が魅力の本書。構成は向かって左のページが文法解説、右は練習問題。ペースが取りやすく弾みがついてパンパカ進む。左は一読のみ、右に移って解答は声に出しながら紙に書きつけていく。コピー用紙A4白を使用。表と裏が埋まったらゴミ箱にポイ。 校正・校閲職志望者でTOEIC860以上または同等レベルの英語力があり、校正会社に登録・所属することを考えている人は履歴書に書いて面接でも大いにアピールしてほしい。昨今スコア900以上の人も珍しくはないが、それだけの能力を持つ人が「基本和文の校正会社で」仕事をしようとするなら僅少の枠に入ることができる。いわゆる希少価値だから仕事が拡大・増大する可能性がある。 ここ10年余りは書籍の仕事がメインだがそれ以前、商業印刷物の仕事を主としていた頃は、大手の広告代理店・印刷会社の英語案件を多く請けていた。当時は独立前だから仕事を受注するのは校正会社営業担当。そこから打診を受けて1本また1本と単独で作業する。完了したら中身の現状、作業の実際等に関する説明を加えて営業担当に返却する。 稀に発注企業担当者が「作業者と直接話したい」と言うこともあり、その場合は電話になる。あるいは返却時、営業担当に同行することもある。営業担当は英語に関する説明ができないからだ。校正会社営業担当・発注企業担当者のいずれにしても、電話・対面のどちらにしても、案件をあいだに挟んで口頭でやり取りをするのは大事。最近これをやらない企業が多い。パンと郵送してきてポンと返送する、トンと受領してハイおしまい。話すことを欠いている。 受発注が頻繁で信頼関係も確立されているならそういうときがあるのもいいが、そうでもないのに「無言」が常態化するのは違うと思う。1995年11月のWindows日本上陸から四半世紀余り。その昔はきいていた口を人はどんどんきかなくなった。世の中が悪いときほど直接に「本当の」言葉を交わし合う、そうして人ら

和暦・西暦、併記の場合は要注意

イメージ
校閲ともなればどこもかしこも要注意で、和暦や西暦その併記に限ったことではないのですが、この部分の誤植というのは致命的ですね。 先日の記事 で触れた参照頁の誤植と同様、読者に対して著者をはじめとする制作側の作業者に反論の余地がない、平謝りパターンに挙げられるものと思います。 上の画像は長年使用している和暦・西暦の早見表で、 永禄7年(1564年)から令和25年(2043年)まで載っています。ずいぶん前にネットで見つけたサイトを プリントアウトしたもので、使い勝手がいいんですね。当該のサイトは削除されており、残念ながらここでご案内することができません。 「ああ、そーか、ネットから消えること も当然あるわけだな」と気がついたのが吞気なことに数か月前。どこか他のサイトでいいのはないかと検索してみたところ、幸いすぐに見つかりました。下の画像がそのサイトをプリントアウトしたうえ、自分のいいように切り貼りして作り替えた〈新・早見表〉です。( https://seireki.hikak.com/y1400.php ) こちらは応永7年(1400年)から令和15年(2033年)まで載っているので〈旧・早見表〉よりも150年ぐらい長いバージョンです 。 今日は 先般の投稿記事 と同様、筑摩書房さんのホームページに掲載されている正誤表から、和暦・西暦併記の記述、その誤植の実例を取り上げたいと思います。 画像:筑摩書房( https://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/category/9/ )※一部加工 まずはオレンジの囲みから。歴史上の出来事の発生年か何かでしょうか、とにかく1年違っているという誤植です。 和暦が明治22年で西暦が1889年とあるのは誤りで、正しくは明治21年に1888年。「たった1年ぐらいどうってことないじゃないか」とは決してならないのが世に出る活字の世界であり、校閲者にとって言えば、そこに手を入れるのが仕事そのものであるわけです。1年にせよ2年にせよ、誤りは誤りということですね。さらに悪いのは、この誤植が1か所にとどまらず4か所に及んでいる点です。暦に関しては「一般に不詳」の実際もありますが、その場合は不詳だと記されていれば問題がないわけで、不詳であるのと誤りであるのとでは言うまでもなく異なります。 次にまいりましょう。グリーンの囲

いつか小学理科の仕事ができるかもしれない

イメージ
  これ以上低いレベルはこの世に存在しないところまで遡り、理科を学び直すことになりました。 先日の記事 で触れたように、一度卒業して再入学した放送大学で理系科目の先取り学習に取り組んでいたのですが「それ以前の問題でしょう?」と知識不足も甚だしいことが判明したからです。知識不足という言葉も上品すぎるかもしれません。知識がほとんどないですね(笑)「頑張ります!よろしくお願いします!」と元気よく言ってしまうほうが、かえってさっぱりする感じです。うーっ!😆 高校の地学や生物も無理、中学の理科も無理、いったいどこまで遡れば基礎固めの勉強ができるのだろうかとネットで調べてみました。すると最大で(笑)小学3年生のレベルまで遡れることが分かったのです。「そーなんだ!小3レベルならなんとかいけるかも!」――気持ちが一気に上向きになりました。いい学習書はないかとキーボードをパパパン、タタタン、軽快に叩きましたよ。もう気が大きくなっていますからね。パパパパパ、タタタタタ・・・。〈単純は力なり〉のひと言です😊 いやー、風が吹いていますね。簡単に見つかりましたよ。「あったあった、イェーイ!」――すでに勝ったような気分です。 上の画像がその本で版元は学研プラス 。今の自分にすごく合いそうな教材です。「これならいける!きっといける!」――ひとすじの光がサーッと差し込む感じですかね。その明るさでテラテラ照らされる感じですかね。「あーよかった!〈叩けよさらば開かれん〉だね!」――50代になっても小学生の子どもが教わることをズンズン学べるこの自由、いいですよねー🌈 カバーだけでなく、中身もマンガがいっぱいです。ふ~ん、仕事で見るマンガと好きで見るマンガは違いますね。登場人物は小4の男の子でこの本の主役の「はじめ」くん、理科準備室に住みついているというカッパの名前が「りかっぱ」ちゃん(あーあ、いい意味で力が抜けていくね・笑)そのほかクラスメートで勉強ができる「まり」ちゃんのあだ名は「ミスサイエンス」ということで、とっても賑やかです。紙面から明るい声が飛んでくる感じですよ。「頑張るあなたの味方だからねっ!」――耳、大丈夫かな。「どうもサンキュー心強いです」😂 学習参考書や問題集の仕事は以前から断トツで英語物が多く、理系は未経験なんですよね。それにこれほどマンガが全開している教材も扱ったことがありま