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ストーンペインティングを始める

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たまたま新しいことを始める時期が、季節でいうなら〈芸術の〉秋に該当。タイトルの通り、ストーンペインティングを始めました。まずは石探しからでしたが、いろいろと調べてみた結果、インドネシアのバリ島で採れる天然石を使うことに決定。大阪市生野区の「バリ雑貨 バリテラス」( https://www.rakuten.ne.jp/gold/bali-terrace/ )を通じて容易に手に入れることができたのはラッキーでした。バリには行ったことがないのですが、海を望む景色が本当に美しく素晴らしいと思います。 Kelingking Beach, Bali, Photo by Nattu Adnan on Unsplash 出所:バリ雑貨 バリテラス(楽天市場)ホームぺージ( https://item.rakuten.co.jp/bali-terrace/c/0000000164/ ) 石の形はご覧の通りバラバラで、色は淡いピンク系。傷があったり欠けていたり、表面もスルっとしていたりザラっとしていたり、天然石なので当たり前のことですが同じものはありません。うっすらと粉が付いているので水洗いをするのですが、上の画像の石はまだ洗う前、大阪のバリテラスさんからこちら東京の自宅に届いたばかりのものです。 洗って充分に乾かしたあと、今度は下地塗りに取りかかります。ストーンペインティングは、この下地塗りをしなくてもいいし、してもいい、それぞれで作風の違いも表れます。初めてのことですので何でもやってみたいという好奇心から、私は下地塗りをするほうを選びました。また、下地を塗ったほうが上にのせるアクリル絵の具の発色が良くなるそうなので、その点もポイントでした。 1度目の塗りを終えた石です。刷毛、ガラスボウル、ザル、布巾はすべて100均で、ブルーシートはホームセンターで購入しました。このザルは受け皿とセットで透明の蓋付き、本来は食品用の水切りザルですからキッチン用品です。 いよいよ塗り付ける直前ともなると若干緊張しました。「さすが初心者だね!」という感じです。何しろ絵心はゼロ、いやゼロというよりマイナスが付くレベルといったほうが正しいかもしれません。小学生の頃の図工の成績は5段階で2ぐらい、中学生になっても10段階で2か3か良くて4。いまだに犬と猫の違いが分かるようには描けませんし、馬や牛など四本足の動

ギリシャの素敵な本屋さん

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画像:Atlantis Books( http://atlantisbooks.org/home/ )※以下画像同 写真はギリシャのサントリーニ島、2004年に開業した書店、アトランティス・ブックス。 ひとり写る駆け足の少年の醸し出す躍動感がまた魅力的なショットです。 私は東京都心に生まれ育ち、若い頃から複数の外国語を学んだり、研究者を志望していた時期もありましたので、書店といえば神田の三省堂、日本橋や丸の内の丸善にそれこそサンダル履きで足を運ぶことも多かったのですが、それからだいぶ時が経ち、書店についても本についても感じることが様々に変化しています。 売れる本が良い本とは限りませんし、それなら売れない本が良い本かというともちろんそうとも限らない。大型書店に一歩足を踏み入れれば、ただただ目に飛び込んでくる大量の本。敢えていうなら掃いて捨てるほどある本という本。もちろんのことそれらはみな立派な商品として並べられ、あるいは平積みされていたりするわけですが、近頃ではそうした空間に身を置くと大変疲れを感じるようになりました。 店舗の立地が良い、売場面積が広い、建物の外観が洗練されている、お洒落なカフェも併設され、フロアには休憩用の大きなソファが設置されている。総じてそんな在りようの大型書店では、それこそ足が棒のようになるまで立ち読みをしては場所を変え、また立ち読みをしては移動するといったことの連続で長い時間を費やすことが常でした。 対してこのアトランティス・ブックス。サントリーニ島でただ1軒の書店は、陽光の恵みに丸ごとすっぽり包み込まれたかのような小さな店ですが、もしもそこに「私が焦がれる1冊」や「わが子に与えたい1冊」や「友人に贈りたい1冊」などがストンと置かれていたとしたら、本というのはそれでもう、人と暮らしと人生に見合って足りているといえるのではないかという思いがするのです。 店内 このアトランティス・ブックスについては以前、当ブログの記事で触れていますので、よろしければご訪問ください。 いつか旅をして、訪れてみたいと思っている場所のひとつです。 「現代ギリシャ語、独学開始」 (2021年11月10日投稿: https://sylviekb.blogspot.com/2021/11/blog-post_10.html ) 「胸躍るギリシャ、サントリーニ島」 (2021

アルジェリア、情熱出版人の物語

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今日は〈書店〉を舞台に描かれた物語をひとつ紹介したいと思います。 邦訳の書名は『アルジェリア、シャラ通りの小さな書店』―  2019年に東京・飯田橋の作品社から出版された一冊です。原著はフランス語で書かれており、タイトルは『Nos richesses』― ノ・リシェスと読んで「私たちの富」という意味ですが、原題と邦訳書のタイトルが全く異なるところに端から〈海外〉文学の距離や差異が感じとられ興味をそそります。 書名の日本語表現と文字遣いがいいですね。片仮名、漢字、平仮名3種の使用に加え、途中の読点も効いています。この短さの中に日本語表記の特異性が示され、音の流れもスラリとして耳に障りません。装画はアルベール・マルケ(Albert Marquet, 1875-1947)によるものでこれがまた魅力的。遠く離れた北アフリカの異国情緒を爽やかに伝えています。想像力が搔き立てられ、西のほうへ西のほうへと思いが馳せる。頭の中に心地よい風が吹きはじめ、今にも彼の地へ飛び立っていけそうなスイッチが入ります。著者はアルジェリア出身、パリ在住のカウテル・アディミ(Kaouther Adimi)― 1986年生まれの若い作家で聡明な印象を与える女性です。 出所:Kaouther Adimi on Facebook ( https://www.facebook.com/Kaouther-Adimi-109987733817799/ )   出所:SEUIL( https://www.seuil.com/ouvrage/nos-richesses-kaouther-adimi/9782021373806 ) 物語の始まりは1930年代半ばのアルジェリア。主人公は弱冠21歳の青年。ほぼ無一文で書店兼貸本屋兼出版社を立ち上げた実在の出版人、エドモン・シャルロ(Edmond Charlot, 1915-2004)― 文学にはかなり疎い私でもさすがに知っているアルベール・カミュを世に送り出した人物とのこと。店の名前は〈Les Vraies Richesses〉 ― レ・ヴレ・リシェスと読んで〈真の富〉― 本書を読み進めてまもないうちに現れる一節を引用しましょう。「読書する一人の人間には二人分の価値がある」(p.9) ― 可視化され数値化された物事にいとも容易く踊らされがちな現代において、本を読むという

フリーランスという選択

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Photo by Lubo Minar on Unsplash 記事のタイトルを考えたときに「フリーランスという生き方」という安直なフレーズが浮かんだものの、すぐに却下したのは偉そうだなと思ったからです。だいたい生き方などというものは、実際語りきれるのかという疑問もにわかに生じましたのでね。その昔「オレ流」というのがありました。当時プロ野球選手だったある有名人から発生した言葉ですが、これなども穴があったらこちらのほうが入りたくなるぐらいに気恥ずかしい。ところが最近になって、今春から配信を開始したというこの方の動画サイト名に、懐かしくも再び「オレ流」の文字が躍っているのを目にしてしまいました。ただ単に相性が悪いのでしょう。女とはいえ江戸っ子の私からしますと、いい歳をした大の男がベラベラベラベラいつまで経っても「オレ語り」を展開するのは、美しい男らしさと遠く離れて整合しないように思われます。 ご覧の通りタイトルは「選択」という言葉に落としましたが、これは自分にとって実際にも選択であったことが大きいですね。在宅校正者としてかれこれ10余年、会社勤めという主流の働き方に終止符を打って以降、短くはない時間が経過しました。行きも帰りも満員の電車で疲弊するのが日課の一つという、ごく一般的な社会人の在りようとは無縁の暮らしです。タイムカードもなければ、給湯室で上司の悪口に花を咲かせることもなく、アフターファイブでまずい酒を吞まされることもなければ、銀座のコリドー街でちゃらい男に引っかけられることもないレモンのように爽やかな日々。 目を奪われるような種々の煌めきからは遠い半面、目に障って仕方がないガラクタのような人間やろくでもない出来事に煩わされることも大方ないと言ってよい「まるでここは小宇宙」のごとく単独の、しかし自身の居場所を確かに捉えることができる時空間。たとえ小さくともまとまり、自らの制御と掌握が利く日常が、いいか悪いかを別とする現在のライフスタイルです。そんな暮らしぶりにご関心を寄せる方々には、今回の記事も何かしらお役立ていただくことができるのかもしれません。   ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、いまだ世界は平常の暮らしを取り戻しきれてはおらず、さらにはロシアによるウクライナ侵攻等も重なり、ますます先が見通せない状況に陥っています。そうし

エルヴィス・プレスリー没後45周年~2022

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Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash エルヴィスと聞いて思い出される一人が元首相の小泉純一郎さん。 熱烈なファンとして知られていますね。 政界引退後は精力的に原発反対の声を上げ続けています。 2014年の東京都知事選挙に出馬した同じく元首相の細川護熙さんとも足並みを揃え、 その後も長く継続してこられましたが今年に入り、講演会活動については高齢を理由に終了する旨を表明されました。 様々な見方をされる人ですが、少なくとも一点、金銭に綺麗な政治家であったことは高く評価しています。 彼と同じく私もエルヴィスのファンですが「好きな曲」を示すのは大変に難しい。 ビートルズにも同じことが言えますが、どの曲をとっても彼もしくは彼らの一部であるにすぎません。 一介のファンによる「私が選ぶベストテン」といった卑小な試みはなかなかうまくいかない、やりにくいものです。 百歩譲って「今の今、よく聴いているのはこの曲だ、このアルバムだ」といった提示の仕方が精一杯ですね。 下の動画は最近よく聴いている〈Always On My Mind〉— アメリカという国の偉大さは「エルヴィスを生み出した」それ一つをとっても認めざるを得ない、 それほどまでに唸らせる名曲として挙げたい1曲です。 聴く者が女であれ男であれ、心に深く沁み渡る何かが湧き起こりはしないでしょうか。 次に〈If I Can Dream〉— キング牧師ことマーティン・ルーサー・キング・ジュニア暗殺を受け、事件発生から2か月後にレコーディングされた、 エルヴィスによる「アンサー・ソング」と言われる曲です。何に対するアンサーか。 キング牧師のあまりにも有名な演説、ご存じの通り〈I Have a Dream〉への応答です。 皮膚の色の差異によって生起する問題が、21世紀現代においても解消されないアメリカの暗部について、 考えを巡らさずにはいられない1曲である一方、アメリカという超大国の「一流」なるもの「スター」なるものが、 日本のそれとはかけ離れて異なり、話にならない高い次元に在ることを突き付けられもします。 1977年8月16日、42歳の若さでこの世を去ったエルヴィスですが、 彼の死を悼むアメリカ国民の当時の様子を次の動画で垣間見ることができます。 神に愛でられたかのような類い稀な才能と、多くの人々に深く愛

総理と「わたし」の無関係な関係を笑う

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こんにちは、お久しぶりです。 3月は仕事が忙しく、そのうちそのうちと思いながら4月になだれ込み、 もうじきもうじきと思っていたら5月も変わらず6月も同様。 やっと緩くなってきたなと思った頃には早いもので7月ですか。 休止していた校正&校閲キャリア相談を再開しますので、何かありましたらどうぞ。 〈CONTACT〉に記載のメールアドレスまでご送信ください。 また休止以前、すでにメールでのやり取りを終えている方々の中には、 その続きがあるという方もいらっしゃるかもしれません。 申し訳なかったですね。いつでも気軽にご連絡をくださればと思います。 さてさて。 英語のブラッシュアップで一定期間オーストラリアに渡ることも時々考えはするのですが、 今どきジャパンの総体的低所得状況が彼の地とかけ離れてあまりにも不整合、 加えて円安も更に進むのではないかというダメ押しに見舞われ、容易にいきそうもない部分は無視できません。 学生さんの海外留学というのも、いっそう難しいものになっているのではないでしょうか。 ところで先般の日本国内閣総理大臣発「インヴェスト・イン・キシダ」― これには大笑いしましたね。 これほど先行き不透明な問題山積ジャパンに身を置きながら大笑いですよ。 精一杯な感じの日本語読みも耳について離れず、うっとうしい限りです。 「お前さんに投資?」 「誰が?」 最低賃金全国平均が1000円にすら到達していないダダ下がりの国のトップにどこの物好きが投資するんです? 一体全体どうしたらそこまでズレまくることができるのでしょうか。 それとも「いよいよ途上国並みに成り下がるのも時間の問題かジャパン」と見る私のほうがズレまくりなのでしょうか。 「はい、そこで」と政治に物を言うのもよいのですが、鏡に映る自分自身への物言いは一つとしてないでしょうか。 私の場合、仕事が最優先ですが、時間の許す限り新たな学びに取り組んでいます。 足りていないこと、よく知りたい、理解したいと思うことが多いものですからね。 同時に、それらが生活の糧の一部となるだけの能力と化すレベルに達することを常に意識し目指しています。 そうです。 出来損ないの不確実な政治に文句を垂れるいっぽうの偏りを遠ざけ、 可愛いくて仕方がない自分への投資を自ら着実に積み上げる日々の効果は絶大と考えており、 これは自身の経験からも確信を持って言

ブログ投稿&キャリア相談、休止のお知らせ

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ご訪問いただきありがとうございます。 ブログ投稿ならびにキャリア相談を休止いたします。 お仕事のご依頼・ご相談は引き続きお受けいたしますので、 〈CONTACT〉に記載のメールアドレスまでご連絡ください。

還付金が来た、春が来た

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Photo by Mink Mingle on Unsplash 今年の還付金が3月3日に振り込まれ、1年無事に終わったなの春が来ました。例年になく振込が早く、簡易書留で郵送後 24 日目。そこまでスピーディーだったことは過去ありません。早い場合で今月 10 日頃と踏んでいたものですから少し驚きました。どういうことなのでしょう。 コロナの影響で仕事が変わる、経済、金銭が変わる、いろいろと入り組んで確定申告事務に要する時間が増える、提出がギリギリになる、あるいは倒産、廃業、閉店等々の大きな変化が全体的に増していることの反映なのでしょうか。 以前にも記事で触れました が、くれぐれも還付金詐欺には気をつけましょう。「還付金がありますよ」「お金が戻りますよ」という電話は 100 パーセント詐欺ですからね。時代が悪いので、よからぬことを考える輩も増え、その手法も随分巧みになっているようです。 このご時世にあって幸いなことに仕事が忙しく、姉妹サイト『在宅校正者の日々短文ブログ』のほうも易々と更新できません。そんな中ではありながら放送大学再入学、他にも新たな勉強に取り組み始めたこの春です。それについては時間ができ次第、別途記事にする予定です。 「体が2つあるとよい」「1日が 36 時間あるとよい」などと思ったところで、こればかりはどうにもなりませんものね。ファイト一発、 高麗人参茶 を味方につけて粘り強く地道にやっていこうと思います。 *****

ツイッター開始、名前は「だるま子」

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ツイッターを始めました。名前は「だるま子」です。 「七転び八起き」というよりは「転んでもただでは起きない」のほうですね。 最初のツイートはどうしようかと少し考え、放送大学の方々が多いので「在学中のいちばんの思い出」ということで下の写真と合わせて初ツイートを行ないました。通学制の大学でいえば中間試験にあたる同大「通信指導」の記述式解答に対する教員のコメントを撮影したものです。科目名は「移動と定住の社会学」で、主任講師は東京都立大学教授・丹野清人先生。労働社会学・国際労働力移動・エスニシティがご専門です。 丹野先生からはご覧のとおり予想外の高い評価をいただくことができたのですが、 ツイッターのほうでもこちらの予想を超えて「いいね」が増えていきました。 50 、100 を超えたあたりからは 「いったいどこまで行くのかなあ!」と楽しく眺めることができました。 画像:東京都立大学( https://www.tmu.ac.jp/cooperation/tmunavi/index/hum/hss/30777.html ) さらにリツイートが5件、このうちの4件は個人の方々によるものだったのですが、残りの1件は驚いたことに、テレビCМでもお馴染みの「スタディサプリ」―  あの「スタディサプリ」の社会人向け 公式アカウント「スタディサプリ社会人大学・大学院」 でした。この「だるま子」のツイートを? リツイートしてくれたの? ええ~?  ほお~んとに~? 「超嬉しい」の一言でしたね! 感謝の気持ちをこめて宣伝しておきましょう。お互いさま精神ということですね。 「大人こそ 今こそ。」とありますが、 ええ、そう思いますね。「自分は充分にできあがった人間だ」という方々には不要かもしれませんが、私などはまあまあ馬鹿なほうなのでそうはいきません。学ぶことからはおそらく一生離れないだろうと思っています。 私は随分昔に早稲田大学第二文学部を中途退学したのち、2018 年9月、放送大学教養学部に編入学、昨年9月に「人間と文化コース」を卒業しました。最低の成績が「A」で数個、あとはすべて「丸付きA」でしたので、いわゆる優秀というやつですね(笑)放送大学は同大卒業生に対して「再入学」という制度を設けており「別のコースに限る」という条件付きで「またまた入学」し、所定の要件を満たす科目履修で最低 16 単位を

祝・グーグル検索上位表示、おかげさまで1位&2位

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グーグル検索で「校正者」「ブログ」と入力をしてみますと、本日2月13日現在、めでたく上位表示、1ページ目のデフォルト 10 件中、『在宅校正者のニコニコブログ』が2位、姉妹サイト『在宅校正者の日々短文ブログ』が1位となっています。読者の皆さんにはいつもご訪問いただき、本当にありがとうございます。 👆画像クリックで拡大表示可 どちらのブログもまだ投稿数は多くないのですが、よくご覧いただいているようで嬉しく思います。以前運営していたブログ複数を閉鎖後、新たに昨年8月に開始したのが当ブログ、追って「多忙で書けない時期専用」の『日々短文ブログ』を開始したのが同じく昨年 11 月。これからも努めて、お役立ていただける記事を投稿してまいりたいと思います。 👆画像クリックで拡大表示可 読者の方々からは、さまざまな内容のメールをいただいておりますが、キャリア相談にせよ、校正を学習する過程や実務の場における心配事や悩み事にせよ、仕事に関連する事柄でしたらなんでも結構です。いつでも躊躇することなく、私でよろしければお気軽にご連絡ください。言うまでもなく、読者の皆さんあってのブログサイトでもあります。 今日は喜ばしい出来事のご報告とともに、簡単ではありますが御礼まで。 今後ともよろしくお願いいたします。 Photo by JOSHUA COLEMAN on Unsplash ※ご連絡は〈CONTACT〉に記載のメールアドレスまで。 ※関連記事「 校正&校閲の仕事に興味がある方へ 」「 校正&校閲、キャリア相談は完全無料 」のほうも、よろしければどうぞ。 *****

確定申告マーチ、水前寺清子の歌声とともに

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悪さをする奴らが消えてなくなりませんね。還付金詐欺が倍増、急増しているそうです。奴らを絶滅させるには「引っかからないこと」― それひとつしかないでしょう。自治体や税務署、年金事務所や社会保険事務所、金融機関等々から「還付金がありますよ」「お金を受け取れますよ」といった電話がかかってくることは絶対にありません。もう何年もの間、警察も注意喚起を行なっていますよね。 https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/refund/ 私は毎年確定申告をしており、必ず還付金があります。確定申告書をはじめとする必要書類一式を所轄税務署に提出するのですが、以後、自身が指定した金融機関の口座に振込が為されるまで、一度として電話がかかってきたことはありませんし、電話ではやらないわけですね。一定期間を経てある日のこと、次のようなハガキが自宅に郵送されてきます。 上の画像は、向かって左半分にもちろんのこと保護シールが貼られた状態で到着したものを取り去った写真です。個人情報、それに連なる所轄税務署名等々はすべて伏せてありますが、昨年2月に送付されてきた令和2年度分のもので、還付金の振込手続開始年月日の箇所には「R3.2.25」と印字されています。 今年の確定申告書の郵送を昨日済ませたところですので、3月中旬から遅くとも下旬には、還付金の振込が為されるでしょう。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、還付金のある申告者は、2月 15 日を待たずに確定申告書を提出することができます。所得税を先取りされていますので、税務署は「取りすぎている税金をお戻ししなければならない」わけで、「△△と申しますが現況いかがでしょう? まだ日数かかりそうです?」などと問い合わせの電話をかけようものなら、かなりの低姿勢で進捗状況を教えてもくれます。 確定申告事務は慣れてしまえば何ということはありません。フリーランスの方々は面倒臭がらずにしっかり行ないましょう。取引先企業に迷惑をかけることがあってはいけませんよね。何より自分自身のために良いことにはなりません。「ザ・お役所」の税務署は、意外なほどに当たりが柔らかく親切です。「きちんとやろう」とする納税者には「きちんとしよう」というシンプルな好循環でしょうかね。合い言葉は〈清く正しく納税者、政府叩きは容赦なし〉というこ

フリーランスの泣き寝入りは発注企業の思う壺

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年明け最初の投稿になります。今年もよろしくお願いいたします。 本日は、2022 年1月27 日配信のニュース記事をひとつ紹介したいと思います。 上の画像はご覧のとおりNHKですね。いろいろ大変な昨今ですが、フリーランスの皆さんも非常に厳しい状況にある方が少なくはないでしょう。まずはササっと「泣き寝入り」の文言を安い辞書から削除することにいたしましょう。校正用語でいえば「入朱」ですね。赤ペン1本を取り出して「トル」と書き込むだけでOKなんです(笑) 赤色の囲みを見てみましょう。厚生労働省等がフリーランスを対象とする相談窓口を開設しているのですね。名称は「フリーランス・トラブル 110 番」― なるほど「110 番通報」ということですね。ひゃくとーばん・つーほー、ですね、分かりました、覚えておきましょう。記事によれば、2021 年 11 月末までの1年間で寄せられた相談件数はおよそ 4000 とのこと。政府も対策強化の検討に入っているそうですから、おそらく本件は推進されるものとみてよいでしょう。 緑色の最初の囲みを見てみますと、企業などから個人で仕事の発注を受け、報酬を得ている人は、2019 年時点で約 170 万人に上るとのこと。「ああ、私もそこに入っていますよ」と一言。同時に、労働人口全体から見れば依然として少数派、マイノリティなんですね。このマイノリティというものですが、そこに目を向ける、威勢の良い言葉を使うなら、そこに突っ込んでいく政府であるか、いや「イキ」「ママ」(校正用語)とする政府であるかという点は、21 世紀現代において一国の成熟度を測るモノサシのひとつといえるのではないかと思います。 次に緑色の2番目の囲みですが、ここはすべて引用しましょう。 フリーランスは雇用契約を結んで働く労働者のように定期昇給やベースアップなどで収入が増えるということはなく、法律で定める最低賃金も適用されません。 そのとおりですね。知っていますよ、当事者の私はもちろんのこと。しかしこれは私を含むフリーランスの人々のための文章ではありませんね。派遣社員、契約社員、パート・アルバイトで働く人材以上に「雇用の調整弁」としてフリーランスをいいように扱い、倫理や人道、正義といったものからは遠く離れた当該企業の全関係者が読むためにある文章ではないでしょうか。 2022 年1月14日付「ユニオ

個に還る~ R・W・エマソン『自己信頼』に力を借りて

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毎年のこと、年末年始を挟む期間は仕事が押し寄せ気味になるのですが、真っ向から逆らうように地元図書館の貸出上限を目一杯、ちょうど  30  冊の本を借り出してきたところです。果たしてどれだけ読み進められるかは分かりませんが、仕事ばかりしていると頭がからっぽになるのが嫌なんですね。忙しい忙しいで、社会の「さも真っ当な」一員であるかのようになるのもたまらなく嫌なんですよね。まるで「先進国の社会人の勲章」か「富める国での人生充実の証し」かとでも言いたげな「いつも仕事で忙しい」というお定まりの立派な感じの人間像を馬鹿みたいだと思うところがあるんですよ。 借り出した本の3分の2は英語読本、久方ぶりの英語力メンテナンスのための多読用途、その他3分の1はオーストラリア先住民・アボリジニ関連の一般書と専門書。今年1年はコロナ発生の前年より仕事が忙しくなりました。下の画像は本社所在地・宮城県仙台市、河北新報社のオンラインニュースに掲載されていた記事ですが、すでに耳慣れた「巣ごもり需要」も大きな要因となり、書籍の売れ行きは良かったようですね。 業界に身を置きながら他人事なこの感じ。冷静で客観的というやつですよ(笑)これがあながち冗談でもなくて、意味も意義も価値もある要所の一つではないかと思っているんですね。所属、帰属、安住、現状、固執、熱狂、錯覚、妄信、埋没等々に侵されない〈個〉の存在として常に〈自分以外〉のヒト・モノ・コトから一定の距離を取るという在り方です。「熱く冷める」「冷めて熱い」という感じでしょうか。 出所:「河北新報 ONLINE NEWS」 https://kahoku.news/articles/knp2021122401000416.html 社会で大きな「問題」が起こると関連書籍の発行は目に見えて増えますから、まぁそうだろうなと納得。仕事は選ばず、およそ断わらない主義なのですが、逆立ちしても時間が取れない、詰め込みようがない日程である場合には、当然のこと辞退となるわけで、昨年は2点、今年は4~5点でしたか、依頼に応じることができませんでした。手と目を使う絶対量には抗えないという仕事柄「高速」には限界があるということですね。 納期最長案件は来年1月半ば過ぎまで。現在手元にある仕事が一般書2点、英語の語学書4点、同じく英語の問題集2点、今週半ばの駆け込み2点というスケジュ

内向き日本が暗すぎる~シドニー語学留学回想記 ①

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Art Gallery of New South Wales(ニューサウスウェールズ州立美術館) 上部中央はオーストラリアの国旗、左は先住民アボリジニの民族旗 1995年、筆者撮影 26 年前の春(南半球の豪州は秋)学生ビザでオーストラリアに初入国。成田空港まで両親が見送りに来てくれました。親子3人、いよいよここからは「搭乗者以外立入禁止」のお別れ地点に歩を進めたとき、今は亡き父親が歯を食いしばるように泣き顔になるのを堪えていた立ち姿を未だ忘れることができません。知人も友人もいない国へ世間知らずの吞気なお嬢さんが単独飛行。「向こうで万一お前が死ぬことがあってもパパは平気だから気にするな。お前が行きたい場所に行ってそこで死ねたんだと思うから余計なことは考えるな。好きなように思い切り楽しんでこい」― 日本を発つ数日前にそう言ってくれました。昭和一桁生まれの父親です。 余談になりますが、私が長年独身を貫いているのは、女の成長を決して妨げることなく支援し、たとえ一つの選択によって死ぬことがあったとしても、女が抱く夢や希望を尊び、さらには背中を押してくれるような優れて賢く人間的で腹の据わった男など、ただの一人としてお目にかかったことがないからです。 筆者撮影 豪州では The University of Sydney(シドニー大学) 附属の語学学校、 Centre for English Teaching(英語教育センター)   に入学、上の写真は、そのとき学校から配布された日記帳で今でも大切にしています。慣れない異国での生活に戸惑い、言語が異なる社会のなかで疲弊しても不思議ではない、そうしたケースもあるのかもしれませんが、私の場合は大変容易に融合し、ワインも安い、食品も安いでトントントントン体重が増えていくというリラックスした日々を過ごすことができました。 四半世紀を過ぎて、現在ではかなり物価の高い国になりましたが、当時は非常に物価の安い国だったんですね。シティ中心部から電車で数駅の Edgecliff(エッジクリフ) 駅下車、高級住宅地の一つに数えられる Darling Point(ダーリングポイント) という街で一人暮らしをしていた期間があったのですが、滞在中に円高が進んだことも幸いし、月の家賃はワンルーム6万円台から5万円台。それでも「ジャパニーズはお金持ち」の時代で

おススメ〈いい本3冊〉コーナーのご案内

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サイドバーに設置した「おススメ〈いい本3冊〉コーナー」では、お薦めの良書3冊を挙げ、随時更新してまいります。初回で取り上げた3冊は、現在サイドバーに掲載しておりますので(2021 年 12 月6日時点)重複いたしますが、あらためてこちらでもご案内したいと思います。ご関心がおありの方はこの年末年始、読書に耽ってみるのもよいのではないでしょうか。 書評や感想、著者に対する評価や個人的な思い入れ等々は公にしない主義ですので、今後も同様、書籍のカバー提示のみとなります。本をよく読んでいる方は、およそタイトルで判断できる嗅覚を備えているものと思いますので余計なおしゃべりは不要でしょう。 近いうちに2回目の〈いい本3冊〉を掲載する予定です。不透明かつ困難な時代状況において〈自分にとってのこの1冊〉が強い希望の光となり、生きる意味を見出すひとつの契機となることを願っております。 *****